極彩色

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イギリスでは夏に日光浴をするせいで、髪の毛が変色して、秋にはシルバーブロンズになっちゃうんだって

なにそれ、かっこいい!!

ええと、私の誕生日に、すてきなお話をもらったので、そのお返し、というのもなんですが、とにかく、96さんお誕生日おめでとうございます。
つまらないものですが…。

イギリスの夏の話

イギリスの家にはクーラーがない。
それは、夏でも比較的涼しいイギリスでは珍しいことではないし、自然に囲まれたイギリスの家は、窓を開ければさわやかな風が吹き抜けるので、あまり必要性がないともいえる。

が、例外だってある。

「暑い…」
フランスはソファにだらしなく凭れ掛かって呟いた。

飯が食いたいというイギリスに呼ばれて来てみれば、年に何度あるかという真夏日で、イギリス宅へ着くころには、じわり汗がにじみ出て、シャツが肌に張り付いた。
汗をぬぐいながら、イギリスのリクエストを聞いてみたら、イギリスは中華が食べたいと答えた。
え、なんで、俺?いや、そりゃ、作れなくはないけれども…
何も用意してないと言ったフランスに、それに関しては問題ないと返したイギリスの言葉通りに、イギリスのキッチンには、中華調理器具食材一式が揃っていた。
いやに用意周到であった。
クーラーのないイギリスの家には、当然扇風機すらない。
予想外のイギリスの高気温に、中華の強火調理。
キッチンに籠る熱気。
暑い、ものすごく暑い。
なにこれ、なんなの、嫌がらせなの。
汗だくになりながら作った中華は、なかなかにおいしかったけれど、なんだかとっても疲れてしまった。

フランスはぐったりしながら、イギリスを眺めた。
お気に入りの椅子に腰かけて、黙々と刺繍をしているイギリスは涼しげである。
まるで、イギリスの周りだけ涼しいみたい。そんな風にみえる。
自分はこんなに暑いのに!
フランスは無性に悔しくなって、額に浮いた汗をぬぐうと、イギリスの前に立った。
フランスの気配に顔を上げたイギリスから、刺繍をしていた布を抜き取り、フランスは、イギリスにぎゅうと抱きついた。
「おい、てめ、フランス、なにすんだ!放せ!」
もがき喚くイギリスを抱き込んで、フランスは思った。
どうだ、暑苦しかろう!お前も俺と同じ気持ちを味わえ!

…。

…ん?

フランスは、パッとイギリスを放して、ソファに戻った。
暑い。
フランスは、すたすたとまたイギリスのところへ来ると、イギリスを抱きしめた。
あれ…?
なんか、イギリスの傍だけひんやりとした空気…

「イギリス…どういうこと?」
フランスはイギリスに問いかけた。
イギリスは、視線を何度か彷徨わせて、フランスから目を逸らした。

えぇ!なにそれずるい!!

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